「マルコの福音書」 連続講解説教

救いを待て

マルコの福音書第12章35節~40節
岩本遠億牧師
2017年10月15日

12:35 イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた。「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。 12:36 ダビデ自身、聖霊によって、こう言っています。『主は私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座に着いていなさい。」』 12:37 ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どういうわけでキリストがダビデの子なのでしょう。」大ぜいの群衆は、イエスの言われることを喜んで聞いていた。

12:38 イエスはその教えの中でこう言われた。「律法学者たちには気をつけなさい。彼らは、長い衣をまとって歩き回ったり、広場であいさつされたりすることが大好きで、 12:39 また会堂の上席や、宴会の上座が大好きです。 12:40 また、やもめの家を食いつぶし、見えを飾るために長い祈りをします。こういう人たちは人一倍きびしい罰を受けるのです。」

ダビデの子=メシア(キリスト)

サムエル記第二
7:12 あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。 7:13 彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。
・・・
7:16 あなたの家とあなたの王国とは、わたしの前にとこしえまでも続き、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。」

イエスは、ダビデの子=メシア
しかし、ダビデが「我が主」と呼んでいる。
         ↓
人々が期待するメシアではない。
ダビデが「我が主」と呼ぶほどのものである。

詩篇110:1
主は、私の主に仰せられる。「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていよ。」

ラビ・ラシによる解説と解釈:
「わたしの右の手(=救い)を待て。わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで。」

イエスが神の力強い救いの手を待つ場所はどこであったか?

十字架の上こそ、救いの手を待つ場所=イエスの王座

イエスの敵=自分を高めるように誘惑するサタン
      戦いの相手は人ではない
イエスの戦い=高慢との戦い

エペソ人への手紙
6:12 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。

関連記事