「ルカの福音書」 連続講解説教

新しい関係に生きる

ルカの福音書講解(101)第22章1節~23節
岩本遠億牧師
2013年11月3日

22:1 さて、過越の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。

22:2 祭司長、律法学者たちは、イエスを殺すための良い方法を捜していた。というのは、彼らは民衆を恐れていたからである。

22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。

22:4 ユダは出かけて行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡そうかと相談した。

22:5 彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をした。

22:6 ユダは承知した。そして群衆のいないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた。

22:7 さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。

22:8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「わたしたちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」

22:9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」

22:10 イエスは言われた。「町にはいると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家までついて行きなさい。

22:11 そして、その家の主人に、『弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい。

22:12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」

22:13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。

22:14 さて時間になって、イエスは食卓に着かれ、使徒たちもイエスといっしょに席に着いた。

22:15 イエスは言われた。「わたしは、苦しみを受ける前に、あなたがたといっしょに、この過越の食事をすることをどんなに望んでいたことか。

22:16 あなたがたに言いますが、過越が神の国において成就するまでは、わたしはもはや二度と過越の食事をすることはありません。」

22:17 そしてイエスは、杯を取り、感謝をささげて後、言われた。「これを取って、互いに分けて飲みなさい。

22:18 あなたがたに言いますが、今から、神の国が来る時までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」

22:19 それから、パンを取り、感謝をささげてから、裂いて、弟子たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与える、わたしのからだです。わたしを覚えてこれを行ないなさい。」

22:20 食事の後、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です。

22:21 しかし、見なさい。わたしを裏切る者の手が、わたしとともに食卓にあります。

22:22 人の子は、定められたとおりに去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はのろわれます。」

22:23 そこで弟子たちは、そんなことをしようとしている者は、いったいこの中のだれなのかと、互いに議論をし始めた。

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