「マルコの福音書」 連続講解説教

真に信頼できるもの

マルコの福音書第4章26節〜29節
岩本遠億牧師
2018年3月11日

4:26また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、 4:27夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。 4:28地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。 4:29実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」

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○神の言葉、聖書の言葉に信頼する信仰
×人の行い、人の決心、人の指導 による信仰   

地・・・ギリシャ語ge、ヘブライ語アダマー
種・・・小さくてつまらないもの→大きく育つ、結実する

創世記
2:7 その後、神である主は、土地(アダマー)のちりで人(アダム)を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は、生きものとなった。

3:17 「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地(アダマー)は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。 3:18 土地(アダマー)は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。3:19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土(アダマー)に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」

呪われた土地、イバラとアザミを生えさせるようなもの=アダマー(アダム=人)
このアダマー(アダム)に神の言葉を蒔く
        ↓
     神の子の姿の回復
     イエス様の姿に似た者

4:26 また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、 4:27 夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。
                  
蒔いた人は何もしない
種自身に芽吹く命がある

どのようにしてか、人は知りません。 4:28 地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。 4:29 実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」

人手によらず
=オートマトス
=外から力を加えられずに
=神の言葉が人の心に植えられたら、自動的に育つメカニズムがある。(地と種の抜群の相性)

どのようにしてか、人は知りません。 4:28 地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。4:29 実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」
 
御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、 柔和、自制です。ガラテヤ5:23=イエス様の人格 

聖書の言葉が人の心に植えられると、その人の心の中で聖書の言葉が育ち、大きくなって、やがてイエス様の姿に似たものとされていく。
土地と育っていく植物の世話をするのは誰か?

わたしはまことのぶどうの木であり、わたしの父は農夫です。ヨハネの福音書15:1
父なる神様ご自身が世話をしてくださる。

太陽を昇らせ、雨を降らせるのは誰か?
天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです。マタイ5:45

詩篇65篇
65:9 あなたは、地を訪れ、水を注ぎ、これを大いに豊かにされます。神の川は水で満ちています。あなたは、こうして地の下ごしらえをし、彼らの穀物を作ってくださいます。65:10 地のあぜみぞを水で満たし、そのうねをならし、夕立で地を柔らかにし、その生長を祝福されます。65:11 あなたは、その年に、御恵みの冠をかぶらせ、あなたの通られた跡にはあぶらがしたたっています。
65:12 荒野の牧場はしたたり、もろもろの丘も喜びをまとっています。65:13 牧草地は羊の群れを着、もろもろの谷は穀物をおおいとしています。人々は喜び叫んでいます。まことに、歌を歌っています。

イエス様の姿に似たものとなるという結実のメカニズムは、土である人の心に蒔かれた神の言葉に委ねられる。
光を照らし、雨を降り注ぐ神様。世話をしてくださる神様。
人の行い、指導はこのメカニズムに関わらない。

一人一人の心は自ずから実を結ばせるように素晴らしく造られている。
一人一人の心の中に蒔かれている聖書の言葉に信頼しよう。

聖書の言葉に耳を傾けよう。
聖書の言葉が心にとどまるよう祈ろう。

主は御霊です。そして、主の霊のあるところには自由があります。私達はみな、顔の覆いを取りのけられて、鏡のように主の栄光を繁栄させながら、栄光から栄光へと主と同じ姿に変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。第二コリント3:17-18

イザヤ書42
1 見よ。わたしのささえるわたしのしもべ、わたしの心の喜ぶわたしが選んだ者。わたしは彼の上にわたしの霊を授け、彼は国々に公義をもたらす。2 彼は叫ばず、声をあげず、ちまたにその声を聞かせない。3 彼はいたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともなく、まことをもって公義をもたらす。4 彼は衰えず、くじけない。ついには、地に公義を打ち立てる。島々も、そのおしえを待ち望む。

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