「マタイの福音書」連続講解説教

神は共にないてくださる。あなたは?

マタイの福音書 18章21~35節
岩本遠億牧師
2021年1月3日

そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回まででしょうか。」イエスは言われた。「わたしは七回までとは言いません。七回を七十倍するまでです。ですから、天の御国は、王である一人の人にたとえることができます。その人は自分の家来たちと清算をしたいと思った。清算が始まると、まず一万タラントの負債のある者が、王のところに連れて来られた。彼は返済することができなかったので、その主君は彼に、自分自身も妻子も、持っている物もすべて売って返済するように命じた。それで、家来はひれ伏して主君を拝し、『もう少し待ってください。そうすればすべてお返しします』と言った。家来の主君はかわいそうに思って彼を赦し、負債を免除してやった。ところが、その家来が出て行くと、自分に百デナリの借りがある仲間の一人に出会った。彼はその人を捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。彼の仲間はひれ伏して、『もう少し待ってください。そうすればお返しします』と嘆願した。しかし彼は承知せず、その人を引いて行って、負債を返すまで牢に放り込んだ。彼の仲間たちは事の成り行きを見て非常に心を痛め、行って一部始終を主君に話した。そこで主君は彼を呼びつけて言った。『悪い家来だ。おまえが私に懇願したから、私はおまえの負債をすべて免除してやったのだ。私がおまえをあわれんでやったように、おまえも自分の仲間をあわれんでやるべきではなかったのか。』こうして、主君は怒って、負債をすべて返すまで彼を獄吏たちに引き渡した。あなたがたもそれぞれ自分の兄弟を心から赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに、このようになさるのです。」”マタイの福音書 18章21~35節聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

7=ユダヤでは完全数
7回赦す=最大限赦す
7の70倍 あるいは 77回

“レメクは妻たちに言った。「アダとツィラよ、私の声を聞け。レメクの妻たちよ、私の言うことに耳を傾けよ。私は一人の男を、私が受ける傷のために殺す。一人の子どもを、私が受ける打ち傷のために。カインに七倍の復讐があるなら、レメクには七十七倍。」

数の問題ではない。質の問題である。無限に赦せ。

1タラント=6000デナリ
1デナリ=労働者の日当、今の日本だと約1万円
1万タラント=約6000億円=無限の負債の比喩
100デナリ=約100万円

かわいそうに思う=スプラグクニゾマイ
=腹わたが引きちぎれるほど憐む=一体の痛み

神様がその僕を自分の体の一部のように、腹わたがちぎれるほどの痛みを感じてくださっている。  

悪いしもべ:
神様に莫大な借りがあるとの自覚があったのか?

・神に対する借金とは何か?   
・あなたのしもべ仲間とは誰か?        
・神の真の願いは何か?

「いったいだれが、あなたをほかの人よりもすぐれていると認めるのですか。あなたには、何か、もらわなかったものがあるのですか。もしもらったのなら、なぜ、もらっていないかのように誇るのですか。」コリント人への手紙 第一 4章7節

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