「ヘブル人への手紙」 連続講解説教

神様は見捨てない(2)

ヘブル人への手紙第13章1節〜6節
岩本遠億牧師
2018年12月9日

13:1兄弟愛をいつも持っていなさい。 13:2旅人をもてなすことを忘れてはいけません。こうして、ある人々は御使いたちを、それとは知らずにもてなしました。 13:3牢につながれている人々を、自分も牢にいる気持ちで思いやり、また、自分も肉体を持っているのですから、苦しめられている人々を思いやりなさい。 13:4結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい。寝床を汚してはいけません。なぜなら、神は不品行な者と姦淫を行なう者とをさばかれるからです。 13:5金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」 13:6そこで、私たちは確信に満ちてこう言います。
「主は私の助け手です。私は恐れません。
人間が、私に対して何ができましょう。」

+++

ヘブル人への手紙12:29
「わたしたちの神は焼き尽くす火です」
私たちの心と合金のように結びついている罪を焼き尽くする神の火、それを燃え立たせる聖霊

マラキ書3:3
この方は、銀を精練し、これをきよめる者として座に着き、レビの子らをきよめ、彼らを金のように、銀のように純粋にする。

銀の精錬:灰吹法
日本では7世紀後半から
東地中海地方では紀元前1500年ごろから

1.不純物を含む銀鉱石を熱する。
2.熱して液体となった鉛の中に溶かし込み、銀と鉛の合金を作る。
3.その合金を骨灰で作った皿の上にのせ、ふいごで空気を送り込みながら加熱する。
4.鉛は空気中の酸素と結合して骨灰の皿の中に落ち、純度の高い銀が皿の上に残る。

銀を精錬する者の座につく
=精錬されるものから離れることなく、風を送り続ける
=試練の中、私たちから離れない神

風:ルアッハ=霊
=聖霊を送り続ける神
=聖霊によって火を燃え立たせ、私たちを純化する

自己中心、利己主義を焼き尽くす火

兄弟愛=あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ

旅人をもてなす=見知らぬ土地での不便と不安を和らげよ
→あなたを訪れる神を迎える備えをせよ

牢に繋がれている人々、苦しめられている人々を思いやる
=支配者からの抑圧、迫害、病気、生活苦からの過ち

結婚を尊ぶ
=決して見捨てない愛、決して裏切らない愛を体験的に知る

金銭を愛する生活をしない
=自分が得た金を困っている人たちのために使う

自己中心の根
=神様に対する不信感
→自分は自分で守る→金銭を愛する
→他人より自分→兄弟愛より自己愛
→神様が与えた自分の分身よりも、自分の感覚や欲望を優先

金銭を愛する生活をしてはいけません。今持っているもので満足しなさい。
=神様があなたに与えたものがあなたを生かす。

主ご自身がこう言われるのです。
「わたしは、決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」

空の鳥を見よ。野の花を見よ。
あなたがたの天の父は、それがみなあなた方に必要であることを知っておられます。

神様に対する不信感を焼き尽くす火
聖霊の風
→神様が与えてくださったものが、どれほど絶大な価値があるものかを知るようになる。
→自分の欲望、思いを第一とする存在から神様の心と一つとなる存在へ

「その方は、あなたがたに聖霊と火のバプテスマをお授けになります。」マタイの福音書3:11
聖霊と火でバプテスマする=浸す

関連記事