「ヘブル人への手紙」 連続講解説教

聖なる者として

ヘブル人への手紙第12章14節〜24節
岩本遠億牧師
2018年11月18日

12:14すべての人との平和を追い求め、また、きよめられることを追い求めなさい。きよくなければ、だれも主を見ることができません。 12:15そのためには、あなたがたはよく監督して、だれも神の恵みから落ちる者がないように、また、苦い根が芽を出して悩ましたり、これによって多くの人が汚されたりすることのないように、 12:16また、不品行の者や、一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。 12:17あなたがたが知っているとおり、彼は後になって祝福を相続したいと思ったが、退けられました。涙を流して求めても、彼には心を変えてもらう余地がありませんでした。
12:18あなたがたは、手でさわれる山、燃える火、黒雲、暗やみ、あらし、 12:19ラッパの響き、ことばのとどろきに近づいているのではありません。このとどろきは、これを聞いた者たちが、それ以上一言も加えてもらいたくないと願ったものです。 12:20彼らは、「たとい、獣でも、山に触れるものは石で打ち殺されなければならない。」というその命令に耐えることができなかったのです。 12:21また、その光景があまり恐ろしかったので、モーセは、「私は恐れて、震える。」と言いました。 12:22しかし、あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の御使いたちの大祝会に近づいているのです。 12:23また、天に登録されている長子たちの教会、万民の審判者である神、全うされた義人たちの霊、 12:24さらに、新しい契約の仲介者イエス、それに、アベルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血に近づいています。

聖なるものとは?
一番最初に聖なるものとされた人=モーセの兄アロン

出エジプト記28章
2 あなたの兄弟アロンのために、栄光と美を表わす聖なる装束を作れ。
3 あなたは、わたしが知恵の霊を満たした、心に知恵のある者たちに告げて、彼らにアロンの装束を作らせなければならない。彼を聖別し、わたしのために祭司の務めをさせるためである。

聖なるものとは?
他と区別されたもの

神の聖:被造物のすべてと完全に区別された存在
聖なるものとなる=他のものと区別され、神の用に用いられる

人間の方法、努力、精進、感情感覚等では聖なるものとならない。
神が決めた方法だけで聖なるものとされる。

アロンはどんな人だったか?
口下手(吃音?)だったモーセの代弁者

出エジプト後、モーセがホレブの山で十戒を授かっている間に、民に頼まれ、金で子牛の偶像を作る。
偶像崇拝した者たちは滅ぼされた。
アロンには祭司になる資格はなかった。
自分で聖なる者になることはできなかった。

アロンの場合:
聖なる装束(亜麻布と宝石)
純金の札「主への聖なるもの」を頭に
聖なる香油(特別調合)を振りかける
小羊の血を聖なる装束に振りかける

捧げ物の場合
神様の指定の方法による捧げ物のみ可

イスラエルの民の場合
「あなたがたの神、主であるわたしが聖であるから、あなたがたも聖なるものとならなければならない。」
レビ記20:7

「わたしは、あなたがたを聖なる者とする主である。」レビ記20:8

安息日を守ることによって
「あなたがたは、必ずわたしの安息を守らなければならない。これは、代々にわたり、わたしとあなたがたとの間のしるし、わたしがあなたがたを聖別する主であることを、あなたがたが知るためである」出エジプト31:13

初子は聖なるもの
「わたしは、人間から始めて家畜に至るまで、イスラエルのうちのすべての初子をわたしのものとして生別した。彼らはわたしのものである。」民数記3:13

「すべての人との平和を追い求め、また、聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だれも主を見ることができません。」
すべての人との平和を追い求める
=自分を基準とする存在のあり方を捨てる
=自分の正しさを捨てる

聖められることを追い求める
=キリストの十字架の血を求め続ける

9:13もし、やぎと雄牛の血、また雌牛の灰を汚れた人々に注ぎかけると、それがきよめの働きをして肉体をきよいものにするとすれば、 9:14まして、キリストが傷のないご自身を、とこしえの御霊によって神におささげになったその血は、どんなにか私たちの良心をきよめて死んだ行ないから離れさせ、生ける神に仕える者とすることでしょう。

10:10このみこころに従って、イエス・キリストのからだが、ただ一度だけささげられたことにより、私たちは聖なるものとされているのです。

10:14キリストはきよめられる人々を、一つのささげ物によって、永遠に全うされたのです。

神の恵みから落ちる者がないように
私たちは、すでにやって来た/近づいたのだから
(完了形) You have come to

これから頑張るのではない。すでに来たのだ。だから、この恵みから落ちてはならない。

×ホレブの山=律法の山
×神の裁きの山
○シオンの山=キリストの十字架の地
○生ける神の都、天のエルサレム、無数の御使たちの大祝会
○天に登録されている長子たち(=神のもの)の教会、万民の審判者である神、全うされた義人たちの霊、
○新しい契約の仲介者イエス
○アベルの血よりも優れたことを語る注ぎかけの血

黙示録
21:1-4「見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、 21:4彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」
21:23都には、これを照らす太陽も月もいらない。というのは、神の栄光が都を照らし、小羊が都のあかりだからである。

22:3もはや、のろわれるものは何もない。神と小羊との御座が都の中にあって、そのしもべたちは神に仕え、 22:4神の御顔を仰ぎ見る。また、彼らの額には神の名がついている。 22:5もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、彼らにはともしびの光も太陽の光もいらない。彼らは永遠に王である。

ヨハネの手紙第一
1:7しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。

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