「ヘブル人への手紙」 連続講解説教

あなたは完全な者

ヘブル人への手紙第10章1節〜18節
岩本遠億牧師
2018年9月9日

10:1律法には、後に来るすばらしいものの影はあっても、その実物はないのですから、律法は、年ごとに絶えずささげられる同じいけにえによって神に近づいて来る人々を、完全にすることができないのです。 10:2もしそれができたのであったら、礼拝する人々は、一度きよめられた者として、もはや罪を意識しなかったはずであり、したがって、ささげ物をすることは、やんだはずです。 10:3ところがかえって、これらのささげ物によって、罪が年ごとに思い出されるのです。 10:4雄牛とやぎの血は、罪を除くことができません。 10:5ですから、キリストは、この世界に来て、こう言われるのです。

「あなたは、いけにえやささげ物を望まないで、
わたしのために、からだを造ってくださいました。
10:6あなたは全焼のいけにえと
罪のためのいけにえとで
満足されませんでした。
10:7そこでわたしは言いました。
『さあ、わたしは来ました。
聖書のある巻に、
わたしについてしるされているとおり、
神よ、あなたのみこころを行なうために。』」

10:8すなわち、初めには、「あなたは、いけにえとささげ物、全焼のいけにえと罪のためのいけにえ(すなわち、律法に従ってささげられる、いろいろの物)を望まず、またそれらで満足されませんでした。」と言い、 10:9また、「さあ、わたしはあなたのみこころを行なうために来ました。」と言われたのです。後者が立てられるために、前者が廃止されるのです。 10:10このみこころに従って、イエス・キリストのからだが、ただ一度だけささげられたことにより、私たちはきよめられたものとされているのです。

10:11また、すべて祭司は毎日立って礼拝の務めをなし、同じいけにえをくり返しささげますが、それらは決して罪を除き去ることができません。 10:12しかし、キリストは、罪のために一つの永遠のいけにえをささげて後、神の右の座に着き、 10:13それからは、その敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。 10:14キリストはきよめられる人々を、一つのささげ物によって、永遠に全うされたのです。 10:15聖霊も私たちに次のように言って、あかしされます。

10:16「それらの日の後、わたしが、
彼らと結ぼうとしている契約は、これであると、
主は言われる。
わたしは、わたしの律法を彼らの心に置き、
彼らの思いに書きつける。」

またこう言われます。 10:17「わたしは、もはや決して彼らの罪と不法とを思い出すことはしない。」

10:18これらのことが赦されるところでは、罪のためのささげ物はもはや無用です。

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And Can It BE That I Should Gain
作詞 チャールズ・ウェスレー

4 No condemnation now I dread
今やいかなる裁きも我は恐れじ
Jesus and all in Him is mime.
イエスと彼の内にある全ては我のものなり
  Alive in Him my living Head
生ける主イエスの中に我は生く
And clothed in righteousness divine
神の義を着せられ
  Boldly approach the eternal throne
大胆に永遠の王座に近づく
And claim the crown through Christ my own
その王冠はキリストを通して我がものなりと要求する

試訳 岩本遠億

1. こよなき主イエスの愛!仇をも愛し給う
  主を十字架の死に 追いやりし我に
  罪清むるくすしき血潮 限りなく注ぎ給う
  主イエスにあらわる 驚くべき愛よ

2. 御父の許をはなれ 溢るる愛に生きぬ
  僕となり十字架に 身を捧ぐるまで 
  計り知れぬそのみ恵み 価なく満たし給う
  死にたる我をも、主は見出し給えり

3. ああ、主イエスの眼差しよ 罪のこの身 照らし給う
  暗闇に光満つ 我が霊(たま)、目覚めぬ
  罪の鎖、砕かれたり この喜び、このいのち!
  主と共に甦り、主と共に永久に生く

4. 審きの日も恐れじ イエスの全て我にあり
  主イエスの義をまとい いざ王座に着かん
  永久の冠り戴かせ給う 主イエスの功限りなし
  讃えよ、主イエスを、永久の主、永久の王を!

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