詩篇

しかし、私にとっては

詩篇第73篇
齋藤広大さん
2017年4月23日

本日は、齋藤広大さんのメッセージです。齋藤さんは、2006年のクリスマス礼拝にキリストの平和教会で受洗し、その後、他教会に移られましたが、神学校で学び、キリストと人に仕える者としての生涯を歩んでおられます。

詩篇第73篇 アサフの賛歌

73:1 まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。

73:2 しかし、私自身は、この足がたわみそうで、私の歩みは、すべるばかりだった。

73:3 それは、私が誇り高ぶる者をねたみ、悪者の栄えるのを見たからである。

73:4 彼らの死には、苦痛がなく、彼らのからだは、あぶらぎっているからだ。

73:5 人々が苦労するとき、彼らはそうではなく、ほかの人のようには打たれない。

73:6 それゆえ、高慢が彼らの首飾りとなり、暴虐の着物が彼らをおおっている。

73:7 彼らの目は脂肪でふくらみ、心の思いはあふれ出る。

73:8 彼らはあざけり、悪意をもって語り、高い所からしいたげを告げる。

73:9 彼らはその口を天にすえ、その舌は地を行き巡る。

73:10 それゆえ、その民は、ここに帰り、豊かな水は、彼らによって飲み干された。

73:11 こうして彼らは言う。「どうして神が知ろうか。いと高き方に知識があろうか。」

73:12 見よ。悪者とは、このようなものだ。彼らはいつまでも安らかで、富を増している。

73:13 確かに私は、むなしく心をきよめ、手を洗って、きよくしたのだ。

73:14 私は一日中打たれどおしで、朝ごとに責められた。

73:15 もしも私が、「このままを述べよう。」と言ったなら、確かに私は、あなたの子らの世代の者を裏切ったことだろう。

73:16 私は、これを知ろうと思い巡らしたが、それは、私の目には、苦役であった。

73:17 私は、神の聖所にはいり、ついに、彼らの最後を悟った。

73:18 まことに、あなたは彼らをすべりやすい所に置き、彼らを滅びに突き落とされます。

73:19 まことに、彼らは、またたくまに滅ぼされ、突然の恐怖で滅ぼし尽くされましょう。

73:20 目ざめの夢のように、主よ、あなたは、奮い立つとき、彼らの姿をさげすまれましょう。

73:21 私の心が苦しみ、私の内なる思いが突き刺されたとき、

73:22 私は、愚かで、わきまえもなく、あなたの前で獣のようでした。

73:23 しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました。

73:24 あなたは、私をさとして導き、後には栄光のうちに受け入れてくださいましょう。

73:25 天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。

73:26 この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。

73:27 それゆえ、見よ。あなたから遠く離れている者は滅びます。あなたはあなたに不誠実な者をみな滅ぼされます。

73:28 しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。