「ルカの福音書」 連続講解説教

ルカの福音書講解(21)私たちを癒す権威

ルカの福音書4章31節から37節
岩本遠億牧師
2012年2月5日

4:31 それからイエスは、ガリラヤの町カペナウムに下られた。そして、安息日ごとに、人々を教えられた。

4:32 人々は、その教えに驚いた。そのことばに権威があったからである。

4:33 また、会堂に、汚れた悪霊につかれた人がいて、大声でわめいた。

4:34 「ああ、ナザレ人のイエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。」

4:35 イエスは彼をしかって、「黙れ。その人から出て行け。」と言われた。するとその悪霊は人々の真中で、その人を投げ倒して出て行ったが、その人は別に何の害も受けなかった。

4:36 人々はみな驚いて、互いに話し合った。「今のおことばはどうだ。権威と力とでお命じになったので、汚れた霊でも出て行ったのだ。」

4:37 こうしてイエスのうわさは、回りの地方の至る所に広まった。

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「まことに、まことに、あなたがたに告げます。子は、父がしておられることを見て行なう以外には、自分からは何事も行なうことができません。父がなさることは何でも、子も同様に行なうのです。」ヨハネ5:13

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1.神様の御心以外に自分の意思を持たない。神様が与えてくださるものだけによって生きる。

2.富や権力を用いて神の国を実現しようとしない。また、宣教を富や権力獲得の手段としない。

3.自分がキリストであることの証明は、十字架の死と復活だけである。

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へブル人への手紙
5:7 キリストは、人としてこの世におられたとき、自分を死から救うことのできる方に向かって、大きな叫び声と涙とをもって祈りと願いをささげ、そしてその敬虔のゆえに聞き入れられました。

5:8 キリストは御子であられるのに、お受けになった多くの苦しみによって従順を学び、
5:9 完全な者とされ、彼に従うすべての人々に対して、とこしえの救いを与える者となり、

5:10 神によって、メルキゼデクの位に等しい大祭司ととなえられたのです。

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詩編
107:17 愚か者は、自分のそむきの道のため、また、その咎のために悩んだ。
107:18 彼らのたましいは、あらゆる食物を忌みきらい、彼らは死の門にまで着いていた。
107:19 この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。
107:20 主はみことばを送って彼らをいやし、その滅びの穴から彼らを助け出された。

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イザヤ書
57:15 いと高くあがめられ、永遠の住まいに住み、その名を聖ととなえられる方が、こう仰せられる。「わたしは、高く聖なる所に住み、心砕かれて、へりくだった人とともに住む。へりくだった人の霊を生かし、砕かれた人の心を生かすためである。

57:16 わたしはいつまでも争わず、いつも怒ってはいない。わたしから出る霊と、わたしが造ったたましいが衰え果てるから。

57:17 彼のむさぼりの罪のために、わたしは、怒って彼を打ち、顔を隠して怒った。しかし、彼はなおそむいて、自分の思う道を行った。

57:18 わたしは彼の道を見たが、彼をいやそう。わたしは彼を導き、彼と、その悲しむ者たちとに、慰めを報いよう。
57:19 わたしはくちびるの実を創造した者。平安あれ。遠くの者にも近くの者にも平安あれ。わたしは彼をいやそう。」と主は仰せられる。

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