「ルカの福音書」 連続講解説教

ルカの福音書講解(51) 平安を祈る者たち

ルカの福音書第10章1節~16節
岩本遠億牧師
2012年9月23日

10:1 その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。

10:2 そして、彼らに言われた。「実りは多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。

10:3 さあ、行きなさい。いいですか。わたしがあなたがたを遣わすのは、狼の中に小羊を送り出すようなものです。

10:4 財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。だれにも、道であいさつしてはいけません。

10:5 どんな家にはいっても、まず、『この家に平安があるように。』と言いなさい。

10:6 もしそこに平安の子がいたら、あなたがたの祈った平安は、その人の上にとどまります。だが、もしいないなら、その平安はあなたがたに返って来ます。

10:7 その家に泊まっていて、出してくれる物を飲み食いしなさい。働く者が報酬を受けるのは、当然だからです。家から家へと渡り歩いてはいけません。

10:8 どの町にはいっても、あなたがたを受け入れてくれたら、出される物を食べなさい。

10:9 そして、その町の病人を直し、彼らに、『神の国が、あなたがたに近づいた。』と言いなさい。

10:10 しかし、町にはいっても、人々があなたがたを受け入れないならば、大通りに出て、こう言いなさい。

10:11 『私たちは足についたこの町のちりも、あなたがたにぬぐい捨てて行きます。しかし、神の国が近づいたことは承知していなさい。』

10:12 あなたがたに言うが、その日には、その町よりもソドムのほうがまだ罰が軽いのです。

10:13 ああコラジン。ああベツサイダ。おまえたちの間に起こった力あるわざが、もしもツロとシドンでなされたのだったら、彼らはとうの昔に荒布をまとい、灰の中にすわって、悔い改めていただろう。

10:14 しかし、さばきの日には、そのツロとシドンのほうが、まだおまえたちより罰が軽いのだ。

10:15 カペナウム。どうしておまえが天に上げられることがありえよう。ハデスにまで落とされるのだ。

10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾ける者であり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者です。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒む者です。」

マタイ10:42 「わたしの弟子だというので、この小さい者たちのひとりに、水一杯でも飲ませるなら、まことに、あなたがたに告げます。その人は決して報いに漏れることはありません。」

ヨハネ 14:27 わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。

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