「ルカの福音書」 連続講解説教

救世主とは何か

ルカの福音書講解(19)4章1節から13節
岩本遠億牧師
2012年1月22日

4:1 さて、聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、

4:2 四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。

4:3 そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」

4:4 イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない。』と書いてある。」

4:5 また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国々を全部見せて、

4:6 こう言った。「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。

4:7 ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」

4:8 イエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい。』と書いてある。」

4:9 また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の頂に立たせて、こう言った。「あなたが神の子なら、ここから飛び降りなさい。

4:10 『神は、御使いたちに命じてあなたを守らせる。』とも、

4:11 『あなたの足が石に打ち当たることのないように、彼らの手で、あなたをささえさせる。』とも書いてあるからです。」

4:12 するとイエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない。』と言われている。」

4:13 誘惑の手を尽くしたあとで、悪魔はしばらくの間イエスから離れた。

申命記8:3 それで主は、あなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナを食べさせられた。それは、人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるためであった。

8:4 この四十年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。

へブル4:15 私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。

へブル5:7 キリストは、人としてこの世におられたとき、自分を死から救うことのできる方に向かって、大きな叫び声と涙とをもって祈りと願いをささげ、そしてその敬虔のゆえに聞き入れられました。

ヨハネ5:19 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。子は、父がしておられることを見て行なう以外には、自分からは何事も行なうことができません。父がなさることは何でも、子も同様に行なうのです。」

コリント人への手紙第一10:13 あなたがたのあった試練/誘惑はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような誘惑に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、誘惑とともに、脱出の道も備えてくださいます。

「主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」へブル人への手紙13章5節

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