「マタイの福音書」連続講解説教

神と共に悲しむ

マタイの福音書第5章4節
岩本遠億牧師
2019年5月19日

悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。マタイの福音書5:4

「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められる(未来)からです。」

マカリオイ:何と幸いなことか!
ホイ ペントーンテス:悼む者たち
           最も深い悲しみにある者たち

慰める パラカレオー  :傍に呼ぶ
聖霊=慰め主=パラクレートス

何と幸いなことか!死んだ者と共に、半身がもぎ取られた悲しみの中にある者たち!その人たちを神が呼び寄せてくださるから。聖霊がやって来てくださるから。

ペンテオー(ギリシャ語)=アバル(ヘブライ語)
愛する者、愛する母国を失い、悲しみ慟哭する

エズラ記10:6
「エズラは、神の宮の前を去って、エルヤシブの子ヨハナンの部屋に行った。そこに行って、パンも食べず、水も飲まずにいた。捕囚から帰って来た人々の不信の罪を嘆き悲しんだ(アバル)のである。」

紀元前458年、ペルシア王アルタシャスタの治世第7年目、エズラは王の許可を得てバビロンからエルサレムに帰る(「エズラ記」7:1、7:6、7:8、7:11-13)。およそ5000人の人々が帰還

しかし、イスラエルの民や祭司やレビ人たちが異国の妻をめとっている事が発覚。

エズラは、イスラエルの民が継続的に偶像崇拝の中にあること、滅んでしまうことを嘆き悲しむ。

そして、エズラは異国の妻たちを追い出すよう民に命じたが、すぐには解決せず3ヶ月の期間を要した(「エズラ記」10:1-19)。

そもそも、イスラエル滅亡の原因=異国の宗教(淫行と子殺しを強要する悪魔崇拝)の崇拝
バビロン捕囚から帰還後、イスラエル民族の純粋性回復が絶対条件

ペンテオー(ギリシャ語)=アバル(ヘブライ語)
愛する者、愛する母国を失い、悲しみ慟哭する

ネヘミヤ記1章4節
「このことばを聞いた時、私は座り込んで泣き、数日の間嘆き悲しみ(アバル)、断食して天の神の前に祈った。」

「私は今、あなたのしもべイスラエルの子らのために、昼も夜も御前に祈り、私たちがあなたに対して犯した、イスラエルの子らの罪を告白しています。まことに、私も私の父の家も罪を犯しました。私たちは、あなたに対して非常に悪いことをして、あなたのしもべモーセにお命じになった命令も掟も定めも守りませんでした。」1:7-8

この祈りによって歴史が動いた。
ペルシャ王から暗い顔の理由を尋ねられる
→「エルサレムの城壁が崩されたまま、同胞が苦しんでいる。城壁を再建に行きたい。」
→ユダヤ総督に任命
→困難な中、城壁再建
→第二神殿時代の幕開け

失われた者たち、罪の中にある者たちと一つの運命の中にある
→深い悲しみ、慟哭

そこに聖霊がやって来られる。私たちを引き寄せてくださる。

聖霊の慰めを受け、主イエスの働きに与る者とされる

「天におられる私たちの父よ。」
「私たちの日毎の糧を、今日与えて下さい。」
「私たちの罪を赦して下さい。私たちも私たちに罪を犯すものを赦しました。」
「私たちを試みに会わせず、悪より救い出して下さい。」

インマヌエル!  神が私たちと共におられる。
        ×神が私と共におられる。

「彼の不正な利得の咎のために、わたしは怒った。わたしは顔を隠して彼を打ち、そして怒った。しかし彼はなお背いて、自分の思う道を行った。

 彼の道を見たが、それでもわたしは彼を癒やす。わたしは彼を導いて、彼とその嘆き悲しむ者たちに、慰めを報いる。

 わたしは唇の実を創造する者。平安あれ。遠くの者にも近くの者にも平安あれ。わたしは彼を癒やす。──主は言われる──」 イザヤ書 57章17~19節

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