「マルコの福音書」 連続講解説教

神の国を見る目を持っているか?

マルコの福音書第3章20節~30節
岩本遠億牧師
2016年10月16日

3:20 イエスが家に戻られると、また大ぜいの人が集まって来たので、みなは食事する暇もなかった。

3:21 イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。

3:22 また、エルサレムから下って来た律法学者たちも、「彼は、ベルゼブルに取りつかれている。」と言い、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ。」とも言った。

3:23 そこでイエスは彼らをそばに呼んで、たとえによって話された。「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。

3:24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。

3:25 また、家が内輪もめをしたら、家は立ち行きません。

3:26 サタンも、もし内輪の争いが起こって分裂していれば、立ち行くことができないで滅びます。

3:27 確かに、強い人の家に押し入って家財を略奪するには、まずその強い人を縛り上げなければなりません。そのあとでその家を略奪できるのです。

3:28 まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神をけがすことを言っても、それはみな赦していただけます。

3:29 しかし、聖霊をけがす者はだれでも、永遠に赦されず、とこしえの罪に定められます。」

イエスの活動:イスラエルの基盤である律法の枠を超える、その枠を打ち崩す
     ↓
イエスは気が狂ったか!

1.取り押さえにくる家族
2.エルサレム(ユダヤ教本部)から調査にくる律法学者

イエスの活動がイスラエル全体の問題となる

ベルゼブル論争

律法学者の認識=イエスは悪霊を追い出す力がある

イエスは律法に従っていない
→その力は神からのものではない
→ベルゼブル(家の主/蠅の王=サタン)の力によって悪霊を追い出している
=悪魔とその手下である悪霊の共同作業
=イエスは悪魔である

律法学者の論理=表面的

イエスの反論=根源的

1.悪霊の放逐は霊の戦いである
  サタンとサタンが戦うということはない

「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。 3:24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。 3:25 また、家が内輪もめをしたら、家は立ち行きません。 3:26 サタンも、もし内輪の争いが起こって分裂していれば、立ち行くことができないで滅びます。」

2.そもそも悪霊が取り付くとはどういうことか?

「3:27 確かに、強い人の家に押し入って家財を略奪するには、まずその強い人を縛り上げなければなりません。そのあとでその家を略奪できるのです。」

悪魔に取り憑かれる=悪霊の所有物
悪霊の追い出し=悪霊を縛り上げ
        悪霊の所有物を略奪

イザヤ書
49:24 奪われた物を勇士から取り戻せようか。罪のないとりこたちを助け出せようか。 49:25 まことに、主はこう仰せられる。「勇士のとりこは取り戻され、横暴な者に奪われた物も奪い返される。あなたの争う者とわたしは争い、あなたの子らをこのわたしが救う。

ルカの福音書
11:20 しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。

3:28 まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神をけがすことを言っても、それはみな赦していただけます。 3:29 しかし、聖霊をけがす者はだれでも、永遠に赦されず、とこしえの罪に定められます。」 3:30 このように言われたのは、彼らが、「イエスは、汚れた霊につかれている。」と言っていたからである。

聖霊を汚す=イエスによる聖霊の業を見て、イエスの本質を悪魔だと言うこと
      神の国の現実を見て、それを悪魔の支配だと言うこと。

聖霊による啓示を真っ向から否定=救いの道を自ら閉ざす

ヨハネの福音書
16:8 その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。16:9 罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。

16:13 しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。16:14 御霊はわたしの栄光を現わします。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。

」第二コリント3:6
「文字は殺し、御霊は生かす。」

ルカの福音書
11:20 しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。

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