マタイの福音書第6章1節〜4節
岩本遠億牧師
2019年9月29日
人に見せるために人前で善行(義)をしないように気をつけなさい。そうでないと、天におられるあなたがたの父から報いを受けられません。
ですから、施しをするとき、偽善者たちが人にほめてもらおうと会堂や通りでするように、自分の前でラッパを吹いてはいけません。まことに、あなたがたに言います。彼らはすでに自分の報いを受けているのです。
あなたが施しをするときは、右の手がしていることを左の手に知られないようにしなさい。
あなたの施しが、隠れたところにあるようにするためです。そうすれば、隠れたところで見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
マタイの福音書 6章1~4節
二人だけの秘密とは?
「ここに来たことは二人だけの秘密だよ」
「この秘密基地のことは、二人だけの秘密だ」
二人は特別な関係
他の何ものも間に入れない強い関係
当時のイスラエル人の義務
=宗教的義務=義(善行)
1.施し
2.祈り
3.断食
主イエスご自身も施しを推奨し、祈り、断食を行われた。
何を問題となさったのか?
会堂や通りで、多くの人に見えるように施しをする。
=人に認めてもらいたいという気持ちが入り込む
人に「立派だ」「素晴らしい」と言われる
→自分の報いを受けてしまっている
→天におられるあなたがたの父の報いを受けられない
キリスト教会は、何故、キリストのこの警告を2000年間、無視し続けるのか?
あなたが施しをするときは、右の手がしていることを左の手に知られないようにしなさい。
=自分で自分を敬虔と認めてやりたいという気持ちが入り込まないようにせよ。
自分の行為で自分を認めたい
=目は自分を向いている
理想の行為ができない自分を誇れない
=目は自分を向いている
↑
両者は同一基準、同一線上を動いている
隠れたところで見ておられるあなたがたの天の父
あなたがたの施しが隠れたものとなる
→あなたがたの施し、愛の業が天の父の宝物となる
その宝物を天の父とあなただけの秘密とせよ。
天の父とあなたの関係は、二人だけの秘密の関係
主イエスが与えてくださった、この救い、この喜び、この命、この秘密の関係の中で、自分の業、自分という思いすら、消えていく。自分が何もしていないことに気づく。
しずけき夕べの【賛美歌48】
1.しずけき夕べの しらべに寄せて
歌わせたまえ 父なる神よ
2.日かげもやすろう 頃にしあれば
父にぞゆだねん 今日まきしたねを
3.みにくき者の いろもかたちも
見えずなりゆく 時は来にけり
4.日ごと我がなす 愛の業をも
人に知らさず かくしたまいね
5.鳥はねぐらに 人は家路に
かえる夕べこそ いとしずかなれ
6.神よ この世の 旅路おわらば
わがふるさとに 憩わせたまえ