マタイの福音書第15章1節〜20節
岩本遠億牧師
2020年9月27日
そのころ、パリサイ人たちや律法学者たちが、エルサレムからイエスのところに来て言った。「なぜ、あなたの弟子たちは長老たちの言い伝えを破るのですか。パンを食べるとき、手を洗っていません。」そこでイエスは彼らに答えられた。「なぜ、あなたがたも、自分たちの言い伝えのために神の戒めを破るのですか。神は『父と母を敬え』、また『父や母をののしる者は、必ず殺されなければならない』と言われました。それなのに、あなたがたは言っています。『だれでも父または母に向かって、私からあなたに差し上げるはずの物は神へのささげ物になります、と言う人は、その物をもって父を敬ってはならない』と。こうしてあなたがたは、自分たちの言い伝えのために神のことばを無にしてしまいました。偽善者たちよ、イザヤはあなたがたについて見事に預言しています。『この民は口先でわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを礼拝しても、むなしい。人間の命令を、教えとして教えるのだから。』」イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。口に入る物は人を汚しません。口から出るもの、それが人を汚すのです。」そのとき、弟子たちが近寄って来てイエスに言った。「パリサイ人たちがおことばを聞いて腹を立てたのをご存じですか。」イエスは答えられた。「わたしの天の父が植えなかった木は、すべて根こそぎにされます。彼らのことは放っておきなさい。彼らは盲人を案内する盲人です。もし盲人が盲人を案内すれば、二人とも穴に落ちます。」そこでペテロがイエスに答えた。「私たちに、そのたとえを説明してください。」イエスは言われた。「あなたがたも、まだ分からないのですか。口に入る物はみな、腹に入り、排泄されて外に出されることが分からないのですか。しかし、口から出るものは心から出て来ます。それが人を汚すのです。悪い考え、殺人、姦淫、淫らな行い、盗み、偽証、ののしりは、心から出て来るからです。これらのものが人を汚します。しかし、洗わない手で食べることは人を汚しません。」マタイの福音書 15章1~20節
詩篇第14篇 指揮者による。ダビデの讃歌
1 愚か者は、心の中で「神はいない」と言う。彼らは腐っていて、忌まわしいことを行う。善を行う者はいない。
2.主は、天から人の子らを見下ろされた。悟る者、神を求める者がいるかどうかと。
3.すべての者が離れて行き、だれもかれも無用の者となった。善を行う者はいない。だれ一人いない。
4.不法を行う者は、みな知らないのか。彼らは、わたしの民を食らいながらパンを食べ、主を呼び求めない。
パンを食べる(食事をする)=神聖な宗教儀式
手=様々な汚れに触れる
→汚れた手でパンに触れる
→パンが汚れる
→宗教儀式としての食事が汚される
→汚れたままパンを食べるものも汚れる
パリサイ人にとっての重大事項
=汚れから身を清める
→神に受け入れられる
イエスの視点
真に大切にしなければならないものは何か?
何が人を神から離すのか?=汚すのか?
神が与えた律法ではなく、人の言い伝えを重要視
律法
『父と母を敬え』、また『父や母をののしる者は、必ず殺されなければならない』
言い伝え
子ども 「お父さん、お母さんに差し上げようとしていたものは捧げ物にすることにしました」
→捧げ物は最優先せよ=パリサイ人の教え
→親を軽視
→親と子の断絶を助長
神との関係の回復→親と子の真の関係の回復
十戒の観点から見る
わたしは、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出したあなたの神、主である。
第一戒 あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない。
第二戒 あなたは自分のために偶像を造ってはならない。
第三戒 あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない。
第四戒 安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。
第五戒 あなたの父と母を敬え。
第六戒 殺してはならない。
第七戒 姦淫してはならない。
第八戒 盗んではならない。
第九戒 あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならない。
第十戒 あなたの隣人の家を欲してはならない。
殺人(第六戒)、姦淫、淫らな行い(第七戒) 、盗み(第八戒)、偽証(第九戒)、ののしりは、 、心から出て来るからです。これらのものが人を汚します。
神との関係=全ての基礎
↓
人との関係←父と母を敬う
マラキ書 4章5~6節
「見よ。わたしは、主の大いなる恐るべき日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、わたしが来て、この地を聖絶の物として打ち滅ぼすことのないようにするためである。」
わたしの母とは誰か?
あなたは、わたしと何の関係があるのです?
↓
十字架の上で
弟子のヨハネに、「母を頼む」と依頼